アメリカ政治の歴史・・・その5

六月にはウォーターゲート事件の解明のために連邦上院に設けられていた特別調査委員会の公聴会において、ディーン元法律顧問がニクソン大統領も事件の隠蔽工作を関知していたと証言しました。

これに対して、ニクソン大統領は潔白を証明するために、ホワイトハウスの録音装置で採録したテープやその速記録を公表したのです。

しかし、そこに作為された空白があったことから、かえってニクソン大統領に対する疑惑を深める結果となりました。

それに加えて、十月ニクソン大統領が事件解明のために任命したA・コックス特別検察官を解任したこと、また大統領自身が納税申告に際しての不当な控除が明るみに出され、さらにこの間に、副大統領のS・アグニューが脱税収賄容疑で辞任するなど(下院議員のJ・フォードが昇格)政府に対する国民・マスコミの不信感は絶頂に達しました。

アメリカ政治の歴史・・・その4

一九七二年の十一月に行われた大統領選挙では『ワシントン・ポスト』紙の追及があったものの、ニクソン大統領は致命的なダメージを受けることもなく、民主党の大統領候補であるJ.マクガヴァンを大差で破って、再選されたのでした。

しかしその後、ニクソン大統領は『ワシントン・ポスト』をはじめとする多くのマスコミ等によって、ウォーターゲート事件との関係を追及されていきました。

さらに事件の裁判審理の過程において、この事件は実際には元司法長官のミッチェル再選委員長を中心に計画が練られたこと、またH.ハルドマン大統領補佐官らニクソン大統領の側近も関知していたことが明らかにされたのです。

そこでニクソン大統領は、一九七三年四月ハルドマンおよびJ・アーリックマンの両大統領補佐官、R・グラインディーンストン司法長官を辞任させるとともに、J・ディーン法律顧問を罷免し、自分自身は事件の計画をまったく知らなかったと釈明しました。

アメリカ政治の歴史・・・その3

ウォーターゲート事件そのものは、国民世論、マスコミ、並びに連邦議会および司法部などの努力・協力により、現職の大統領を辞任に追いこみ一応の解決をみました。

しかしこの事件は、大統領に対する信頼を失わせしめ、国民の間に大きな政治的挫折感を生みだしました。

その意味で、ウォーターゲート事件がアメリカの政治に及ぼした影響はきわめて深刻であるといわねばいけません。

一九七二年六月十七日ニクソンの大統領再選委員会のメンバー五人(後に二人逮捕されて七人)が、ウォーターゲート・ビルの六階にある民主党全国委員会本部の委員長の電話に取り付けてあった盗聴器の修理、資料の複写をしているのを警備員に発見され、逮捕された。

当初、事件の関係者として七人が起訴されました。

しかしニクソン大統領は、事件とは無関係であるとの立場をとっていました。

アメリカ政治の歴史・・・その2

ウォーターゲート・ビルに侵入したのは、実はこの再選委員会のメンバーでだったそうです。

ニクソン大統領は、この事件のもみ消しを指示したために、それが一大スキャンダルへと発展し国民および連邦議会の批判の高まりの前に、ついに一九七四年八月、任期半ばにして辞任に追いこまれたのです。

この事件は、アメリカン・デモクラシーにきわめて大きな影響を及ぼしたといえます。

なぜならそれは過去二百年間多くの異なる人種、文化を統合して発展してきた、アメリカの政治体制そのものに対する正統性を根底から覆すことになったからです。

アメリカ政治の歴史・・・その1

こんにちは。

突然ですが、今回は政治についてです。

ちょっと興味が出てきまして・・・・☆


【アメリカ政治のこと】
アメリカにおいて、政治に対する国民の不信が最大に高まったのは、何といっても一九七二年六月に発覚したウォーターゲート事件以降の時期でした。

ウォーターゲート事件とは、ワシントンD・Cのウォーターゲート・ビル六階にある民主党全国委員会本部に五人の男が侵入し、不法侵入の現行犯で逮捕された事件でした。

一九六八年に大統領に当選したR.ニクソンは、大統領再選委員会をつくらせ、腹心の前司法長官J・ミッチェルをその総括責任者として、選挙運動の運営に当たらせていました。

大脳の表面は大脳皮質 2

シワが多ければ多いほど、利口なのだろうか。
ネズミと人間を比較したら、そんなふうにいえるのかもしれない。

知能の高い低いは、脳の大きさとは関係ない。
でないと、人間より大きな脳をもつ象のほうが、人間より利口ということになってしまうからだ。

一方、シワに関してはどうなのだろうか。
こちらも、シワの多さと知能程度は必ずしも比例はしていない。
イルカは人間よりもシワが多いのだが(地球上の動物の中でいちばん多い)、人間よりは知能程度は劣ると考えていいだろう。

要するに、シワの多さ、つまり大脳皮質の大きさは、人間の進化と関係が深いことはわかっているが、知能との関係はまだはっきりしていない。

大脳の表面は大脳皮質

シワの模様が大脳の特徴ともいえるが、このシワの部分は大脳の表面をおおっている大脳皮質と呼ばれるもので、厚さは2~3ミリメートルほどである。
これを、シワを延ばして広げてみると、なんと新聞紙1面大(1600平方センチメートル)にもなる。

ヒトの脳でいちばん大きな部分を占めていて、実はこの部分が脳の最高中枢機関なのだ。

ところで、この大脳皮質のシワは、たとえばネズミなどにはほとんど見られない。
ネコになると少しは見られる。
そして、人間や二ホンザルなどの、いわゆる霊長類になると、シワだらけになっているのである。
人間は、進化の過程で大脳皮質の面積を広げてきた。

しかし、脳が収まる器(頭蓋骨)には限界があるので、
折り曲げるようにして面積を広くしたのである。そのためシワが増えたわけだ。

脳は右半球と左半球にわかれている 2

どうして右脳と左脳が違っていることがわかるかというと、左右をつなぐ脳梁を切断したケースによって明らかになるのだ。

1960~70年の頃、片方の脳のてんかんの異常がもう一方の脳に広がるのを防げるということで、脳梁を切断する治療が行われたことがある。
その治療を受けた患者、つまり左右の脳が分断された患者をいろいろ調べていくと、たとえば、言葉を扱わせたり計算させたりすると、左脳のほうが成績が良いことがわかった。

逆に積み木の組み立てや、立体的なものの認知は右脳のほうが成績が良いといったことがわかったのである。
このようなデータによって、左右の脳の役割が違っていることがわかる。

脳は右半球と左半球にわかれている

脳の大部分を占めるシワシワの大脳は、ひとかたまりになっているわけではない。
上から見てみるとそれがよくわかる。
右半球と左半球の2つにわかれているのだ。
右半球を右脳、左半球を左脳という。

ただ、双方が独立しているわけではなく、大脳の内側の真ん中あたりに位置している2億本もの神経線維(糸状の物質)の束である、白っぽい脳梁というものによって、左右が結ばれている。

このように脳梁につながれつつも、脳が左右にわかれているのは人間だけでない。
すべての哺乳類がそうなっているのである。
左右の脳はだいたい対称の形になっているが、違うところもある。

たとえば、あるシワの深さが違うとか、ある部分が左脳のほうが右脳よりふくらんでいるとかいったものである。
また、右脳と左脳とでは働きも違っている。

脳の各部の名前を知っておこう 2

脳をよく見ると、後ろの下の部分に、こんもりとした、やはりシワがあるものが大脳にぶら下がるようについているのがわかる。

これも脳の仲間で小脳である。
重さは130グラムほどで、大脳の10分の1以下の大きさだ。
その小脳の前の部分に接して、大脳の真ん中あたりから太い管のようなものが出ている。
脳幹と呼ばれる部分で、この重さは220グラムくらいである。
そしてその下は脊髄とつながっている。

もちろん、これら大脳、小脳、脳幹、脊髄はそれぞれ独立しているのではなく、つながっていて、連携をとりあっている。

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