アメリカ政治の歴史・・・その5
六月にはウォーターゲート事件の解明のために連邦上院に設けられていた特別調査委員会の公聴会において、ディーン元法律顧問がニクソン大統領も事件の隠蔽工作を関知していたと証言しました。
これに対して、ニクソン大統領は潔白を証明するために、ホワイトハウスの録音装置で採録したテープやその速記録を公表したのです。
しかし、そこに作為された空白があったことから、かえってニクソン大統領に対する疑惑を深める結果となりました。
それに加えて、十月ニクソン大統領が事件解明のために任命したA・コックス特別検察官を解任したこと、また大統領自身が納税申告に際しての不当な控除が明るみに出され、さらにこの間に、副大統領のS・アグニューが脱税収賄容疑で辞任するなど(下院議員のJ・フォードが昇格)政府に対する国民・マスコミの不信感は絶頂に達しました。