アメリカ政治の歴史・・・その6
一九七四年七月、ウォーターゲート事件を審理していた最高裁判所は、最高裁長官を含めた全員一致でもって完全なテープの提出を求める判決を下し、一方、連邦下院の司法委員会も大統領弾劾決議を可決しました。
このため八月五日、ついにニクソン大統領はウォーターゲート事件のもみ消し、隠蔽工作を図っていたことを認める特別声明を発表するとともに翌六日辞任すると述べ、九日に辞任しました。
直ちに副大統領のフォードが大統領に昇格し、九月八日にはフォード大統領はニクソンに対し恩赦の処置をとったのです。
ウォーターゲート事件解明の過程において、最大の問題点となったのは、大統領再選委員会が民主党全国本部に侵入した事実よりも、むしろその後のもみ消し工作にニクソン大統領自身が深くかかわっており、秘密を隠し通そうとした点にありました。